大阪締め〜手締め

今日は、体調を崩して自宅待機。
でも、昼過ぎまでぐっすり眠ったせいか、ほぼ回復、よしよし。
てな具合で、先日来、気になっていたことを、ネットで調べた。
気になることとは、先日行った大西ユカリのライヴで、彼女の唄にも登場し、客と一緒にやった「大阪締め」のこと。
もともと、「手締め」といって、歌舞伎などの舞台の世界から発生した仕来たりのようで、それが広まり、祝い事の席などで使われるよになったようだ。
いちばん一般的なのは、「一本締め」「三本締め」。
「一本締め」は、江戸〜関東の作法(?)で、皆知っているように「シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャンシャン」という手拍子。(ニュアンス、分かります?)
爺もそうだったが、「よ〜、シャン」で終わるのが「一本締め」という勘違いが多いらしい。
あれは、また違う呼び名があるらしい。
それから、「三本締め」は、、「一本締め」X3。
これも、舞台の世界からみたいで、正面・左・右の三方のお客さんに向って、挨拶する「三方礼」というのから来ているらしい。
肝心の「大阪締め」だが、「一本締め」に「似てるが異な物」。
テンポは「一本締め」より、ゆったりして掛け声もある。
「打ちましょ(シャンシャン)、もひとつせ(シャンシャン)いおう(祝う)て三度(シャシャンシャン)」となる。
また、天神祭などでは、この後に「めでたいなぁ(シャンシャン)、本決まり(シャンシャン)」と続くヴァージョンもあるらしい。
この「大阪締め」、セカセカしているというイメージの大阪とは違う、ゆったりしたリズムで、ちょっと洒落て粋だな、と思ってしまった。
どうも、大阪のイメージが、本来の「なにわ」(船場などの商人の町)というより、周辺の河内、八尾、岸和田などのイメージになっているような気がする。
ということで、大阪でも関東風が広がっていたらしく、会社で大阪出身の後輩に聞いても知らなかったくらいだが、近年この「大阪締め」が見直され、じょじょに広まっているらしい。

(ちなみに、関東風の「手締め」の最初の掛け声「イヨ〜」は「祝おう」から来ているとの説もある。

こんな事を調べていたら、以前転勤で住んでいた博多に「博多一本締め」というのがあるを思い出した。
結婚式の披露宴などでは、必ずと言っていいほどの必需品で「祝いめでた」という祝い歌とのセットで披露される。
この「博多一本締め」は、「大阪締め」に似ているが、やはり違う。
「よ〜(シャンシャン)もひとつ(シャンシャン)ようとさの(シャシャンがシャン)」
となる。
こんな事を調べていたら、楽しくなってしまった。
爺の田舎では、今は関東風だろうが、昔はどうだったんだろう、と考えてしまう。
皆んなのところでは、どうなんだろう?