コ〜チマ〜♪ その2

meiteizz2007-02-17

ギター・マガジン3月号の画期的企画「ダニー・コーチマー」の補足でも。
ダニーのインタビューでも出てくる、プロとしての活動の最初のバンド「キング・ビーズ」。

小川真一さんの書かれたバイオグラフィーでも触れられているが、「キング・ビーズ」の音(シングル3枚分を含む7曲)が収録されたCDが2003年に発売されていた。
BMGファンハウスからの「魔法のビート〜グッド・タイム・ミュージック」というコンピ・アルバムで、ラヴィン・スプーフルやソッピーズ・キャメルや初期ヤング・ブラッズの曲が収録されている。
また、後にシティでダニーと一緒に活動するチャールズ・ラーキー(B)が参加していたミドル・クラスと言うバンドの曲も収録されている。
今も入手可能かは不明だが、見かけたら買っても損はないと思うが。

「キング・ビーズ」の音はどんなかというと、60年代にブームがあったガレージR&Bバンドの雰囲気。
オルガンをフューチャーしたりで、ゼムっぽい印象を受ける。
活動時期が1964-66頃ということなので、影響を受けている可能性は多少はあるだろう。
ヴォーカル(&オルガン:ジョン・マクダフィ)はヴァン・モリソンほど黒いわけではないが、充分に雰囲気は持っている。
なかなか良いバンドだ、という印象は受けるし、実際ヒット曲はないが、地元ニューヨークではなかなかの人気だったようだ。
ダニーの若々しいギターも聴けるし、曲もいいのがある。
「キング・ビーズ」解散後、ダニーはジェイムス・テイラーとフライング・マシーンを結成するが、ドラムのジョエル・オブライエンも同行している。
ジョン・マグダフィは、アル・クーパーの後釜としてブルース・プロジェクトに参加したらしい。
(この辺の情報は、全てCDの解説から拝借)

ダニーは、アサイラムからの2枚目のソロ・アルバム(1980年作)以降、自身のアルバム発表はないが、プロデュース業は盛んに行っているようだ。
例えば、ジミーヴォーン脱退後のフェヴィラス・サンダーバーズのプロデュースも行い、ギターでも参加しているが、さすがに素晴らしい出来とはいえない。
2003年の「ブルース生誕100周年記念ライブ」の映画「ライトニン・イン・ア・ボトル」では、スティーブ・ジョーダンとともに、バック陣で頑張っていた。

余談だが、その時、弾いていたギターはテレキャス・シンラインではなく、ギブソンフルアコ・エレキとアコギだった。

エイモス・ギャレットやジェシエド・デイヴィスのように、一発で分かり易くはないが、ジョー・ママや自身のファースト・ソロで聴かれるバッキング・ギターは痺れる!
ジョー・ママでの2枚、ソロ「クーチ」とアティチューズの「グッド・ニューズ」が好きだな〜!!