ニューヨークの伊達男

meiteizz2005-08-28

かってのニューヨークのパンク・シーンで、パティ・スミスラモーンズテレヴィジョンなどととも活躍したミンク・デヴィルというシンガーをご存知だろうか?
キャピトルからデビューしたが、他のパンク・ロッカーと比べると目立たなかった。
サウンド自体もパンクというよりは、オールディーズの香りを残すスタンダードなロックという感じで、のちにアトランティックから出した2枚のアルバムは彼の歌心が溢れたアルバムとなっていた。

その後、日本ではほとんど話題になることは無かったが、まだ現役で頑張っているようだ。
そんな彼が、1995年の出したアルバム「BIG EASY FANTASY」が、またご機嫌なアルバムだった。
ニューオリンズサウンド満載のこのアルバム、録音こそニューオリンズではないが、ドクター・ジョンアラン・トゥーサン、エディ・ボ、ワイルド・マグノリアズ、元ミーターズのレオとジョージなどなどの豪華ゲストを迎えている。
彼のハスキー・ヴォイスが、スローに、アップに歌いまくる。
全てニューオリンズサウンドかというと、そうでもなく、ルイジアナ・スワンプ・ポップっぽい曲もあり、そのことがアルバムの幅を広げ、素晴らしい出来に仕上げている。
彼のオリジナル曲に加え、エディ・ボ、アール・キングなどの曲も取上げられている。
そして、爺の大好きな・あの曲「アイコ・アイコ」もね。
マルディグラ万歳。