マイク・ブルームフィールド ②

meiteizz2005-05-24

マイク・ブルームフィールドが、ポール・バタ−フィールド・ブルース・バンドでレコード・デビューする前の1964年(東京オリンピックの年)に、CBSのプロデューサー:ジョン・ハモンド・シニアによる、ブルームフィールド自身の唄とギターをメインにした録音がある。
それを耳にしたのは、'90年代半ばにCBSから出されたブルースのシリーズの中の1枚のベスト的アルバムの1曲目からの5曲だった。
今年初頭に出されたムック本「BLUES ROCK」によると、その時の録音のフル・アルバムも出ているようだが見かけたことがない。
そのベスト的編集CDに収録された5曲は、若く青臭い、しかし情熱がほとばしるギターと唄が聴ける。
その後、バターフィルード・ブルース・バンドへの参加、そしてファースト・アルバムへと進むと、よりドライヴ感が増した、自信に満ちたギター演奏が聴ける。
地元シカゴでさんざん耳にしただろうマディ直系の単音スライド・ギターもふんだんに聴ける。
この時代はアルバムでの音から、間違いなくテレキャスターフェンダー系のアンプで鳴らしている。
これは当時の写真から見ても、そうだ。
この時代のブルームフィールドと、ブルース・ブレイカーズ時代のクラプトンを比べてみると面白い。
どちらが好きになったかで、その後聴く音楽に差が出てくるようだ。
爺は、勿論・・・・。
そして、先週取上げたアルバム「イースト・ウェスト」へ進むと、マイク・ブルームフィールドのギター演奏は、より進化していくが、自分のやりたい音楽を目指してバタフィールドの元から旅立っていく。
それが、「アン・アメリカン・ミュージック・バンド:エレクトリック・フラッグ」の結成である。

次回へ続く・・・・。