BLUES’N’SOUL 〜 SEAN COSTELLO

meiteizz2005-04-10

「ブルーズ”ン”ソウル」と言う言葉を聞いて、すぐに思い浮かべるのは、今だ現役バリバリのリトル・ミルトンのことだが、このスタイルのミュージシャンの数は、黒人音楽シーンの中でも少ない。
(ソウル・シンガーがブルースをレパートリーにしているというケースは多いが。)
それが、白人で登場といえば、爺の食指は動いてしまう。
ある日、時々立ち寄る大型CDショップのブルース・コーナーの試聴機の中の、少しリーゼントっぽいヘアースタイルの白人青年がレスポール'54年タイプを持ったジャケットに、目が止まる。
気になる。
早速、試聴。
1曲目のホーン・セクションのイントロで、「ん、ムムこれは・・」
ミディアム・テンポの'60年代スタイルのソウル風ナンバー。
ヴォーカルも良い!
2曲目、ギターのリフからホーンが絡むステップも弾むミディアム・ナンバー。
3曲目、ご機嫌なギターのイントロのアップ・ナンバー。オーティスの「お前を離さない」を彷彿させる。
もう、3曲聴いただけで決定。
残りの曲が「ハズレ」でもいい、と即レジへ。
なんの、なんの、南野陽子(?)残りも「ハズレ」無し!
5曲目のスロー・ナンバーなど、ソウルフルなヴォーカル、そして間奏の泣きのギター、と爺の泣き所を知っている。
ギターを引きまくらない、のがいい!(ツボはおさえている。)
すなわち、「BLUES’N’SOUL」なアルバムなのだ。
しかし、このSEAN COSTELLOのことは、皆目不明。
早速、ネット調査開始。
どうも、1990年代後半から活動が目立ち、このCDで既に4枚のアルバムをリリースしているようだ。
他にも、セッション活動も多く、あのブルース・マン:JODY WILLIAMSの2001年の復活アルバムにも、参加している。
また、白人のブルース・ウーマン:SUSAN TEDESHI(デレク・トラックスの嫁)のアルバムにも参加している。
う〜ん、只者ではなさそうだ。
残りのアルバムも聴いてみたくなる。
ジョニー・ラング以来のご機嫌なブルーズ”ン”ソウル・マンの発見。
スワンプとは微妙に違うが好きなフィールドだ。
最近では、HACIENDA BROTHERSとの愛聴盤の2枚看板だ。
SEAN COSTELLOのホーム・ページでは、ライヴ・シーンが十数秒ずつ見ることができる。
格好いいんで、ライヴを聴きたくなる!
お試しを。
(補足)
レヴォン・ヘルムがディラン作の「SIMPLE TWIST FOFATE」にドラムで参加。
ティーヴ・ジョーダン(Dr.)とウィリー・ウィークス(b)がアル・グリーンの「I'M A RAM」他、数曲に参加。