ワン・モア・タイム

meiteizz2004-12-18

爺の好きな日本のミュージシャンの一人に、ルイズ・ルイス加部こと加部正義というベーシストがいる。
彼がかって所属していたバンド:ザ・ゴールデン・カップスの歴史的映画「ワン・モア・タイム」という映画が完成し、11月に東京にて上映開始されたそうだ。
その映画の為の復活ライヴ(2003年)を収録したCDが発売されたが、ザ・ゴールデン・カップスとしては、23年ぶりのアルバムである。
このCD、オリジナル・メンバーのケネス伊東は'97年に死去のため参加していないが、セカンド・アルバムから参加のミッキー吉野が参加しているので、オリジナル・メンバーでの復活と考えて良いだろう。
当時、加部が病み上がりだったとか、マモル・マヌーがずっとドラムをたたいていなかった、という理由のためなのか、どうか、サポート・メンバーが3人参加している。
ベースにスティーヴ・フォックス(元ゴダイゴ)、ドラムに樋口昌之(元ブルース・クリエイション)、ギターに中村裕介(横浜のミュージシャン)。
収録曲は、かっての歌謡曲的ヒット曲はなく、カヴァー曲が多い。
オリジナルでは、サポート・ギターの中村とエディ・藩との共作「ロンリー・ナイト・ロンリー・ブルース」、作詞・ケネス伊東/作曲・エディ藩の「過ぎ去りし恋」、作詞・藤竜也/作曲・エディ藩の「横浜ホンキー・トンク・ブルース」の3曲のみ。
異色なのは、1曲目。ルイズ・ルイス・加部のギターによるフランク・ザッパのカヴァー。
また、ザ・バンドの「ザ・ウェイト」もカヴァーしているが、これは昔もカヴァーしていたので、不思議はない。
他の曲は、アルバムやライヴでカヴァーしていたブルースやR&B物中心。
デイヴ平尾のヴォーカルも、かって程はこぶしが回らず、なかなか良いし、マモル・マヌーの声も甘く、スローな曲にあっている。
驚きなのは、エディ藩が2曲歌っていること。
うまい!とは言えないが、なかなか味がある。(カップス時代には、歌っていたのかな?)
演奏自体、最高!とは言いがたいが、20年以上たって一時的とはいえ、この復活のCD、素直に喜びたい。
高校の時、仲間のD君(一時、ムーン・ライダースに在籍)と隣の県までライヴを見に行った位の憧れのバンドのひとつ、過去を思い出しつつ、何度も聴き返している。
爺の住む大阪での映画上映がいつか知らないが、是非見てみたい。
DVDとか、出ないのだろうか?

ビフォアー(爺が高校の時、見たライヴ)/アフター(復活ライヴ:CDジャケより)



追伸:ベース・マガジンの12月号、かの加部正義氏の特集。
しかも表紙も飾っている。
格好いい!
ベースももってないのに買ってしまった。