ラリー・ホッペン

meiteizz2004-12-13

オーリアンズのヴォーカル&ギターであるラリー・ホッペンのソロ・アルバムが、日本の良心的レーベル:ドリームズヴィルから発売された。
このアルバムは、ラリー・ホッペンのHPで通信販売されていたらしく、また、夏過ぎ頃からは、一部の輸入盤取り扱い店で販売されていた。
デモ録音中心ということで、買うことに躊躇していたが、試聴して即決購入。
'89年〜'99年にかけてのデモ&ライヴ音源のこのアルバム、曲についての細かな解説は、長門さんのライーナーに詳しいので、割愛。
以下は、爺の気に入った曲についての放談。
「トゥルトゥトゥールー」というスキャット(?)がイントロ代わりの1曲目「クローザー・トゥ・ユー」は、ご機嫌なミディアム・ナンバー。
歌に入ると、あの声だ〜!と思わず、呟く。
この曲、オーリアンズとして録音すれば、もっと素敵になるだろうな〜と想像しちゃう。
こうやって聴くと、ラリーの声って、とてもソウルフルだったんだ〜!
その声が、もっと素敵に聴こえるのは、4曲目のバラード「ノー・プレイス・ライク・ホーム」。
バッキングのギターも渋いこの曲、まだまだ現役のソウル・グループ:オージェイズあたりに歌わせたら、どんなにか素敵な歌になるんだろうな。
5曲目はライヴ音源。
小気味良いギター・カッティングから入るアップ・テンポのご機嫌なファンキー・チューン。
う〜ん、ここにジョン・ホールのギターがあったらな〜とか、コーラスにジョン・ホールが絡んだらな〜なんて、またまた妄想を働かせてしまう。
6曲目もライヴ音源。
前半のアコギ(エレアコ?)の弾き語りから、後半のバンド・サウンドへ雪崩れ込むブルース・ナンバー。
以外だと思ったけれど、ジョン・ホールのファースト・ソロもブルース・ロック中心だったことを思い出し、納得。(「ブルースはロックの父」である。)
12曲目の「キープ・オン・シャイニング」は'82年発表曲の'96ヴァージョン。
女性とのデュオが素敵なバラードで、うっとり。

などなど、デモ音源中心で音があまり良くないと言われるが、曲の内容がそんな事など忘れさせるほど、充分に聴き応えのあるアルバムである。
来年あたりは、オーリアンズとしての新録音も発表されるらしい。
楽しみです。

この年末になって、爺的2004年ベスト・アルバムに入りそうな・・・・。