MAVIS Vs. POPS

meiteizz2004-12-06

(真っ黒シリーズ 改め ソウルフル・ロード・シリーズ①)

ザ・ステイプルズ

このタイトルを見て、一発で内容が分かった人は、偉い!っていうことはないが、なかなかのブラック・ミュージック好きと見た。

輸入盤が目に触れる前に、国内盤が店頭に並んだ(といっても極少量)メイヴィス・ステイプルズのニュー・アルバム「ハヴ・ア・リトル・フェイス」は、まもなく皆んなも考える2004年ベスト・アルバム:爺ヴァージョンの1位に決定なのである。
ロック・ファンには、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」でお馴染み、ソウル・ファンには「リスペクト・ユアセルフ」で有名なゴスペル・グループ:ステイプルズ・シンガーズのリード・シンガーのNewアルバムは、ブルースのリリースで有名なアリゲーター・レコードからのリリース。
彼女のソロ・アルバムは、Voltレコードからの2枚を始め、’90年代にはプリンスのペイズリー・レコードから2枚(これもなかなか良かった)など、結構出されているが、爺はこのアルバムがベストと思う。
1曲目のイントロのスライド・ギターに導かれたメイヴィスの歌はブルージーではあるが、歌詞はゴスペル的である。
バック・コーラスのディキー・ハミングバーズも、もろゴスペルで、このアルバムへの期待感を高めていく。
ファンクな2曲目の「POPS RECIPE」はタイトル通り、「ポップスはしょっちゅう、色んなことについて、私達に言っていたわ!」と父:ポップス・ステイプルズの生き方に学ぶ歌だ。
その他も、駄曲無し!でスローな曲のソウルフルなこと!!
音も現在の音(打ち込みとか、そういう風なのではないが)で、歌詞とコーラスを若干変えると、グレイト・ソウル・アルバムになってしまう出来である。
さて、メイヴィス・ステイプルズの最愛の父:ポップスは1998年の12月に85歳で亡くなっている。
彼もソロ・アルバムを3枚ほど出している。(アルバート・キングとスティーヴ・クローッパーとの競演盤は除く)
ファースト・アルバムは'80年代の打ち込みサウンドの悪い面が出て、いまいちだったが、'92年に出されたセカンド・アルバム「PEACE TO THE NEIGHBORHOOD」は、ボニー・レイットジャクソン・ブラウンライ・クーダーなどのゲストを迎え、少しレイド・バック&スワンピーな好アルバムに仕上がっている。(内容はやはり、ゴスペル)

サード・アルバムは残念ながら未聴である。
話は、メイヴィス・ステイプルズに戻るが、彼女は今年、64歳。
まだまだ現役の年齢だし、このアルバムを聴く限り、良いプロダクションに恵まれれば、これからも良いアルバムをドンドン出せるだろう。
次作も期待大である!