忘れ名草のあなたに・・・

meiteizz2004-11-14

DON COVAY トリビュート

爺の好きなパブ・ロック・バンドにインメイツというバンドがいる。そのバンドのファーストに入っている「スリー・タイムー・ルーザー」という曲が、ご機嫌な仕上がりで、爺のカヴァー・チャートの上位曲なのだが、もともとウィルソン・ピケットの「ウィキッド・ピケット」というアルバムに収録されていた曲で、ドン・ゴヴェイが書いた曲だと知ったのは、インメイツのカヴァーを聴いてからだった。
ドン・コヴェイも、書けて、歌えるというソウル・シンガーなのだが、自身の歌のヒットより、他人への提供曲のヒットの方が先であったようだ。
有名なところでは、1961年のチャビー・チャッカーでヒットした「ポニー・タイム」や、グラディス・ナイト&ザ・ピップスのヒット曲「レター・フル・オブ・ティアーズ」
などがある。
自身のヒットは1964年の「マーシーマーシー」(R・ストーンズもカヴァー)、65年の「シー・ソー」など。
しかし、残念なことにシンガーとしてより、アレサ・フランクリンの「チェイン・オブ・フールズ」のヒットをはじめとして、ライターとしての地位が高くなって行くのだった。
しかし、アトランティックに残した2枚のアルバムを聴くと、アーリー・ソウルとして充分に納得の行く出来であることが、確認できる。
その後、'70年代にマーキュリーで数枚のアルバムを出しているが、近況は耳に届かない。
そんな彼へのトリビュート・アルバム「CELEBRATING THE MUSIC OF DON COVAY」が1994年に発売された。
参加者は、ロン・ウッドをはじめとして、ボビー・ウーマック、ピーター・ウルフ、ロバート・クレイ、ジミー・ウィザースプーン、ビリー・スクワイア、ベン・E・キング、イギー・ポップなどなど、ソウル、ロック、ブルース入り乱れての参加である。
中でも、やはりロン・ウッドボビー・ウーマックやピーター・ウルフなどの出来が良く

良い曲は良い歌い手によって、より輝きを増す!

ということが、判る。
決して名盤とはならないが、時々聴きたくなる秀盤である。