たどり着いたら・・

meiteizz2004-11-12

りんご畑に咲いたの仇花、一輪!

ドリス・トロイ

たどり着いたら、いつも千鳥足の爺です。今夜も千鳥足です。

以前、CDショップを覗いていた時、アップル・レーベルの再発CDの中に、ドリス・トロイのCDを見かけ、随分聴いていなかったのを思い出し、引っ張り出してきいてみたら、しばらくヘヴィー・ローテーションになってしまった。
ドリス・トロイは1963年に「ジャスト・ワン・ルック」というヒット曲を出したR&Bシンガーというよりも、日本でも公演された「ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング」(おっか〜、あたいも歌いたいよ〜!)のモデルさんといえば、早いのかも知れない。
そんな彼女が、アップル・レコードからアルバムを出すきっかけとなったのは、英国へのゴスペル・ツアーの時の偶然からだった。
知人から招待されたジョージ・ハリソンのレコーディング・セッションに出向いた彼女は、当時ジョージと懇意にしていたビリー・プレストンのバック・コーラスに参加することになった。
そのセッションでジョージに気に入られ、アップルとの契約となったらしい。
ドリス・トロイの、このアルバムはアップル・レコードの中では、異色だ。
1969年末から開始されたレコーディングにはビリー・プレストンは勿論のこと、契約上名前は伏せられたが、エリック・クラプトンやスティーブン・スティルスなどが参加している。
このアルバム、もろソウルのアルバムでなく、当時ジョージ・ハリソンエリック・クラプトンが憧れたスワンプ(特にデラニー&ボニーのエレクトラのアルバム的)サウンドが随所に出てくる。
勿論、ゴスペル出身の力量は前面には出ているが。
前日のジョージ・ジャクソンのアルバムと角度は違うが、ソウル・ミーツ・スワンプな隠れ名盤なのは、間違いない!!