ザ・ダークエンド・オブ・ザ・ストリート

meiteizz2004-10-30

白黒つけられね〜!② ダン・ペン

来日がだいぶ前なのに、そんなには感じられないのは、ライヴ・アルバムを時々引っ張り出して聴いているせいなのか?
1999年に相棒:スプーナー・オールドハム氏とともに来日公演を果たしたダン・ペン氏は、'60年代から、サザン・ソウルの聖地:マスル・ショールズやメンフィスを中心としたソング・ライターとして名を馳せたが、自身のレコード・デビューも古く、'59年にマークⅤというグループで、ローカル・レーベルからデビューしている。
その後、'65年のフェイム・レーベルから始まり、MGM,アトランティック、ベル等などから、シングルを出しているが、アルバム・デビューは、'73年の名盤:NOBOY’S FOOLである。
ジョン・フォガティ(CCR)作の「Lodi」以外、全て自作のこのアルバム、今でもS.S.W.の名盤の中の1枚として、評価が高い。

しかし、次のアルバム:Do Right Man のリリースは、1997年まで待たされることになる。
これがまた、良い内容のアルバムなんだが、ファーストが気にいったS.S.W.ファンには、いまいち受けが悪いようだ。
爺的には、ファーストと肩を並べる名盤なのだが、内容のフォーマットが受けないのだろう。
ソウル・シンガーに提供した曲のセルフ・カヴァーを中心とした、マスル・ショールズ録音の自作自演アルバム。
「ダン・ペン、ソウルを歌う!」と邦題を付けたいくらい!
ジャケットはガレージの前に座り、新聞か何かを読むダン・ペン氏。
前には、フェンダー製と思えるオールド・ギター・アンプ、傍らにはフラット・トップ・ギター、後ろには(ファーストのジャケットと同じ?)オールド・カー。
う〜ん。ジャケットを見ただけで、わくわくしてくる。
スタートは、ジェイムス・カーの名唱で有名な「ザ・ダークエンド・オブ・ザ・ストリート」
パーシー・スレッジの「イット・ティアーズ・アップ」、アレサ・フランクリンの「ドゥ・ライト・ウーマン、ドゥ・ライト・マン」、ジェイムス&ボビー・ピュリファイの「恋の操り人形」、もはやソウル・スタンダードの「ユー・レフト・ザ・ウォーター・ランニング」などの他の歌手への提供曲を中心に、ソウルフルに歌い上げている。
バック陣もロジャー・ホーキンス&デヴィッド・フッドのリズム隊に、ジミー・ジョンソン&レジー・ヤングのギター、スープーナー氏のオルガンなどで、マスルショールズ・サウンド満開!!

エディ・ヒントンの「VERY EXTREMELY DANGEROUS」と並ぶ、ホワイト・ソウル・アルバムの名盤であることは、間違いない!!