異母兄弟?

meiteizz2004-10-25

真っ黒シリーズ③

サム・クック直系といわれるソウル・シンガーは結構いるが、ロック・ファンにも有名なのはボビー・ウーマックだ。
また、ギタリストやソング・ライターとしても一流の彼も、案の定、ポップスをカヴァーし、ソウルフルに歌い上げている。
何しろ、彼のデビュー・アルバムのタイトルは「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」だもん!
そのアルバムには、「アイム・ア・ミッドナイト・ムーヴァー」や「ホワット・イズ・ディス」や「サムバディ・スペシャル」などのソウルフルな曲に混じって、(プロデューサー:チップ・モーマンの趣味なのか)「フライ・ミー・・・」や「ヴァーモントの月」や、何と「夢のカリフォルニア」までカヴァーされている。
でも、それらが素晴らしいんだ〜!
その後も、その時代、時代のポップなヒット曲のカヴァーなどが続く。
しかも、「b.w. goes c.w.」というカントリー・アルバムまで出している。
しかし、カウボーイを気取ったジャケットに反して、そこはそれ、育ちは隠せないソウルフル・カントリー・アルバムに仕上がっている。(純ソウル・ファンは、このアルバムは無視だろうな。爺も昔はそうだったもんな〜。)

ところで、ソウル・シンガーがカントリーソングをカヴァーすることは、さして珍しいことではないんだよね。
映画「ブルース・ブラザース」で、バンドが田舎の酒場で歌うシーン。
何を歌っても受けないから、やけくその「ローハイドのテーマ」が大受けして、続けて歌った「スタンド・バイ・ユア・マン」は、サザン・ソウルの歌姫:キャンディ・ステイトンがカヴァーしてヒットしているし、あの映画「ボディーガード」でヒットした、あの曲はカントリーのデカパイおばちゃん:ドリー・パートンのヒット曲でもあったりする。
古く遡れば、ブルースとフォーク&カントリーの関係もあるしね。(この辺は、例の本に詳しいっす!)

だから、爺が強引に導いた結論は「ソウル(&ブルース)とカントリーは異母兄弟!」
(あ〜、また、どこからか、石が飛んで来る〜!!痛っ!!)
いや、ホント、南部のロカビリーなんか聞くと、「これって黒人でしょ?」というのも結構ありますんで・・。

それにしても、ボビーさん、'99年のゴスペル・アルバムとクリスマス・アルバム以降、アルバムの音沙汰が無いっす。
どなたか、消息、知ってますか〜。