カリフォルニアの青い空〜ウエスト・コースト・ロック再考

meiteizz2007-05-04

少し前に、「WEST COAST ROCK」というディスク・ガイド本が出た。
これは、「DIG」という音楽雑誌の別刊ムック本のシリーズの1冊。
爺にとってのウエスト・コースト・ロックというと、1970年代前半のイーグルスやドゥービー・ブラザースやジャクソン・ブラウン等のイメージしかないのだが、この本は本来の意味でのウエスト・コースト(米国西海岸)エリアで発生した音楽を広義に捕えている。

年代的には、第一章の1960年代半ばからのバーズを基点とするフォーク・ロック、第二章のビーチボーイズを中心とするカリフォルニア・ポップから始まっている。
その後の1970年代に入って、所謂イメージでのウエスト・コースト・ロックやカントリー・ロックの登場となる。
あくまで、地域的なウエスト・コーストなので、LA・スワンプも入ってくる。
勿論、60年代末のサンフランシスコで活躍したバンドを紹介した章もある。
グレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレインやクイック・シルバーやモビー・グレイプなどシスコ・サウンドと呼ばれたバンドが紹介されているが、以前から持っている「ウエスト・コースト・ロック」というイメージではない。

第一章、第二章に紹介されたアルバムは聴いていないものが多いが、第三章〜第十章までは、聴いたことがあるものが多かった。
この本を読みながら持っているLPやCDなどを引っ張り出してきいていると、
米国ロックの黄金期:60年代後期〜1970年代の音楽の幅広さ&パワーを感じるし、
音楽産業都市:ロサンジェルスを中心とした地域に優れたミュージシャンはスタッフが集まった結果、一時代を築いたことが読み取れる。
また、面白さの再発見・再評価もある。

もう少し、時代背景などを盛り込んだコラムが多ければと思ったが、よく考えてみれば、この本「DISC GUIDE」本なのだ。


という訳で(?)
執筆者のひとりの増渕英紀さんと、この本をネタに楽しく遊ぼうという企画(DJ&お喋り)をやります。
予定では、5月19日、代々木:マイ・バック・ペイジにて。

詳細決定!

第1回マイバックページズ反骨ロック講座
日時:2007年5月19日19:00〜
講師・DJ:増渕英紀&酩酊爺
受講料:1000円+オーダー (キャベツ付き)
内容:「ディスク・ガイド・シリーズ ウエスト・コースト・ロック(ディスク・ガイド・シリーズ #028」の出版を記念してDJ&トークライブを開催。アメリカン・ロック黄金時代を再検証します。



堅苦しくならないように、あくまで、楽しく!
爺はお手伝い程度で・・・・・。