今週の45’s ⑫ ヘイ・ユウ!

meiteizz2005-08-04

「ヘイ・ユウ、ウァチュア・ネ〜ム?♪」っていうフレーズが耳に残るこの曲、爺の大好きな曲のひとつだ。
この曲のタイトルは「とん平のヘイ・ユウ・ブルース/左とん平」。
最近はあまりテレビで見かけなくなったが、喜劇出身の名バイ・プレーヤーな彼が、この曲をどういう理由で出したのか、は知る由も無い。
普通だったら、一人のタレントの何でもないお遊びで終わったのだろうが、この曲が今でも生き延びているのは、格好いいシティ・ソウル・サウンドに負うところが大きい。
歌というか語りというか、ラップでもないし、一種のトーキング・ブルース風の歌(?)も、けっこう良い。
 シングル盤のみで作ったの日本のロック&フォーク&ブルースの自作コンピ・CDにも入れたのは、サウンド面だけでなく、歌詞もいいことを再認識したからだ。


世の中すりばちだよ 人生はすりこぎだ
(中略)
すりこぎは 働けば働くほどすりへるんだよ
(中略)
俺をすり減らしている奴がいるはずだ 俺をすりこぎにした奴は誰なんだ
(中略)
名前を名乗れ  お前は誰なんだ うー お前は誰だ  誰だ
お前もいつかすりこぎになるぞ 
俺は嫌だ 俺は嫌だ・・・・


今のリストラ時代を予感したような歌詞である。
大袈裟なことを承知で書けば、この曲、実は立派なプロテスト・ソングだったのだ。
歌:左とん平、プロデュース:ミッキー・カーティス、作詞:郷五郎、作曲:望月良道、編曲:深町純の制作陣のこの歌、爺的名曲のひとつ。
(望月良道氏、ザ・エムと言うバンドに似た名の人がいたような?勘違いかな?)
B面の「東京っていい街だな」(作曲:村岡健)もいい。いつの世にもある夜の一こまを唄った歌。

あいにく、爺の持っているシングル盤は再発盤。
10年前には、CDでも再発された。(下のジャケット)

前述のシングルの2曲に、「とん平の酒びたり人生」と「続・東京っていい街だな」の計4曲を収録。
(たぶんガロの)大野真澄の作詞作曲の「酒びたり人生」は、女に逃げられた淋しい男の歌。
スウィング・ジャズ風のサウンドに乗った左とん平の歌もなかなか味がある。
記憶違いでなければ、ミュージック・ホール出身でもある彼は、三木トリロー、いずみたくとも関係があったらしいから、納得といえば納得。
今夜も、また聴いてしまう・・・・。

(CDは紙ジャケで再々発されたらしいけど、見かけないけれど・・・。)