続:リック・ホール&フェイム・スタジオ

meiteizz2005-03-27

フェイム・スタジオ周辺のことを小出しに書こうとしていたら、爺のネタ本「SWEET SOUL MUSIC /Peter Gurainick著」の和訳本が、最近発売されていた。
未読のため、どんな風になっているのか不明だが、爺のネタもこれで使えなくなってしまった。(笑)
まっ、確か20年以上前に出された本なのので、なんで今頃?ってな気がしないでもないが、是非、多くの人に読んでもらいたい。
でも、値段が3千円を超えていた(ア**ンでは3,360円)ちょっと高いかな。
爺も入手したら、ブログにて取上げますので。
それでは、フェイムの話の戻りましょう。ここからは、ちょっとディープな世界へ(?)
ソウル界ではご多分に漏れず、カントリー畑出身のスタジオ・オーナー:リック・ホールがジミー・ヒューズのヒット曲のプロディースなどで名を上げ、多くのロック・ミュージシャンまでが、マスル・ショールズ詣でをするわけだが、元々はソウルがメインだったのである。
中でも、キャンディ・ステイトンの存在を忘れてはならない。
1969年6月にリック・ホールの元、デビューしたキャンディのファースト・シングル「I'd Rather Be An Old Man's Sweetheart」は。ポップ・チャート46位、R&Bチャートは9位まで上っている。
その後、70年5月に出された、ブルース・ブラザースの映画でも取上げられたカントリー・ソウルの名曲「Stand By Your Man」は、ポップ・チャート24位、R&Bチャート4位というヒットになり、リック・ホールの名をますます高めた。
また、ヒットまで行かなかったが、ソウル・ファンの間では、フェイムのシングルは好評なものが多い。
昨年、米国本国での初CD化のウィリー・ハイタワーのCDにも、キャピトル時代以外にも、フェイム時代の音源も収録され、ファンを喜ばせた。
他にも、クラレンス・カーターやジョージ・ジャクソンやベティ・スワンなども、良質のシングルをフェイムに残している。また、他レーベル:チェスのキップ・アンダーソンなどに良質のプロデュースを行っている。image
アルバムもキャンディ・ステイトンや、セッション・ギタリスト:トラヴィス・ワマックのソロなど出していったが、'70年代に入り、マスル・ショールズ・サウンド・スタジオの設立などの影響もありで、フェイムは衰退し始める。
その頃には、いつからかレーベル・ロゴも変わっている。
ということで、続きはQuin Ivyのレーベル「SOUTH CAMP」に突入すべきか・・・・。