ありのままの俺を見てくれ!

meiteizz2004-11-02

真っ黒シリーズ⑥ スペンサー・ウィギンス

短いイントロのあと、「見てくれ!ありままの俺を!」という歌い出しで始まる「Take Me,Just As I Am」というダン・ペン作のバラードは、ダン・ペン自身(ロニー・レイ名義)やアーサー・コンレイやソロモン・バークなどが歌っているが、一番の出来はこのスペンサー・ウィギンスのヴァージョンだ!
ゴールドワックス・レコードからのシングル盤だが、1977年にヴィヴィッド・サウンドが彼の単独アルバムをリリースした時は、ビックリした記憶がある。
同レーベルのジェイムス・カーは、アルバムを2枚も出し、シングル盤も入手しやすく聴いたことはあったが、スペンサー・ウィギンスは、それまで聴いたことはなく、一発でノック・アウトされ、それ以来、愛聴盤のひとつになっている。
その後、ヴィヴィッドからCD化されたが、既に廃盤となっているのは残念である。
彼のミディアム〜アップ・テンポの曲での乗りの良さは、レーベル・メイトのジェイムス・カーをも凌ぐほどである。
スロー・ナンバーも「Take Me・・」を始めてとして、「UP TIGHT GOODO WOMAN]や「THE POWER OF A WOMAN」などなど、ひけは取らない。
ソロモン・バークの「CRY TO ME」など、御大も真っ青の出来である。

ノーザン・ソウルの人気の高かった英国だが、最近はサザン&ディープ・ソウルもKentを中心にCD化が進んでいる中、ゴールドワックスもCD化されている。
現在、コンピレーション2種、ジェイムス・カー2種が発売されているが、このスペンサー・ウィギンスのCD化は未だである。
早く、CD化して欲しいものであるが・・・。
ゴールドワックス以降、'70年代前半まで何枚かのシングル(一部、ヴィヴィッドでCD化⇒廃盤)を出したが、とうとうアルバムを出せないまま、消息が分からなくなっていた。
ところが、2003年に突然、ゴスペル・アルバムを出した。(未聴)
はたして、ソウル界に復帰はあるのだろうか・・・?