古きを訪ねて:②

meiteizz2004-10-22

「真っ黒シリーズ②」

どんなジャンルにも、必ず一言うるさい方がいらっしゃって、「***といえば、***を聴かなきゃだめだよ!」とか、言われて、うんざりすることもありますよね!
かっては、ブルース・ギターで、3大キングが絶対的人気があったんですが、その後色んな情報やレコードに出会うと、皆それぞれのブルース・ギター・ヒーローが変わってくるんです。
通を気取る人はパット・ヘアーがいいとか、いやロバート・Jr.ロックウッドだ!とか、マット・マーフィーが最高だ!とか、言い出すんです。
でも、爺のブルース・ギター・ヒーローは、オーティス・ラッシュとマジック・サムに落ち着いたんです。
この二人は年齢的にも近く(オーティス'34年、マジック'37年生まれ)、本格デビューも同時期に同じレーベル(コブラ)。
しかし、日本でのデビューはもっと後で、マジック・サムはデルマークのアルバム('68年)がトリオ(あ〜、懐かしの!)から登場した時。
'74年('73年?)に国内発売されたこのアルバム「WEST SIDE SOUL」は、タイトルから格好良く、ジャケットも凄いの一言だった。(写真)
マジック・サムはコブラ時代も凄いけど、爺はデルマーク時代が大好きです。
ジョン・ベルーシが映画「ブルース・ブラザース」で、間違えて、マジック・サムの曲と紹介した「スウィート・ホーム・シカゴ」(日本のブルース・バンドのカヴァー率、No.1)を初め、躍動感120%のブギー&ブルース、しかもソウルフルな歌声!!
爺は一発で「Fall In Love」さ!!
このアルバム・ジャケットでは、エピフォンの(赤い)リヴィエラというギターを抱えてますが、同時期のオーティス・ラッシュも同じギターを弾いている写真があり、お互い貸し借りがあったのか?という疑問あり。
(そいえば、ブルース・クリエイション時代の竹田和夫氏は、サンバーストの同型ギターを弾いていた:蛇足)
マジック・サムの残された写真では、白いストラト(スラブ・ボード・ネックとラージ・ヘッドの2種類あり)を弾いてる写真が多い。それがまた、格好いい!!(爺はそれを真似て、一時期、白のストラトが欲しくてたまらなかった)
近年発表された「マジック・サム/ロッキン・ワイルド・イン・シカゴ」というライヴ盤は音質の悪さを吹き飛ばすご機嫌なライヴが聴けるし、ヨーロッパのブルース・フェスのDVDでは動くマジック・サムまで見れる。
今一番聴きたいのは、ストラト仲間(爺が勝手に命名)マジック・サムとジミ・ヘンドリックスのセッション。
二人が生きてれば、凄いだろな〜!!という、無いもの強請り!!
ということで、「真っ黒シリーズ?」は始まったばかりです。