甲乙つけ難し、かの地にて歌姫二人。

meiteizz2006-02-22

ATCOが輝いていた時代に、かの地マスル・ショールズで録音された素敵な歌姫のアルバムが2枚ある。
1969年と翌年の1970年に出されたアルバム。
我が国では、ほとんど話題にならない米国と英国の歌姫のアルバム。
シェールとルルという、シンプルな名の歌姫、二人。
基本的にバック・ミュージシャンは、ほとんど同じ。
ギターにエディー・ヒントン&ジミー・ジョンソン、キーボードにバリー・バケット、ベースはデヴィッド・フッド、ドラムスにロジャー・ホーキンスというリズム・セクションは同じ。
違うのは、'70年ルルのアルバムには、ギターにコーネル・デュプリーデュアン・オールマンが参加していること。
そのこと自体でアルバムの色が変わることは少ない。
しかし、1年の差で出されたこのアルバムたちの色は、まるっきり違う。
シェールのアルバムには、冒頭からバッファロー・スプリングフィールドの「FOR WHAT IT'S WORTH」のカヴァーが。
ディランの「今宵、君と」や「レイ、ベイビー、レイ」など3曲のカヴァーも。
他には、ボックス・トップスの「クライ・ライク・ア・ベイビー」やダン・ペン作の「DO RIGHT WOMAN,DO ROGHT MANN]などのカヴァーもある。
「DO RIGHT・・・・」など秀逸。
ライノからのCDには、オリジナル・アルバムの11曲に加え、シングルのみ収録や未発表などをプラス10曲。
アルバムのバランスからいうと、オリジナルだけでも良いが、オマケはオマケで別の楽しみということで、これはまた良し。
片や、ルルの方は今だCD化されたという噂は聞かず(知らないのは爺だけ?)、乞うCD化だが、内容的にはシェールのアルバムと甲乙つけ難い。
このアルバムでお気に入りは、あの「フィーリン’オーライト」やローラ・リーのソウルの名曲「DIRTY OLD MAN」などのカヴァーもうそうだが、爺の大好きな「ミスター・ボージャングル」をカヴァー。
ヒット歌手としてしか認識していなかった二人の歌姫のこれらのアルバムに、只今ゾッコン中!


あ〜、中目黒の梅さんに先を越されたけれど、ボビー・ジェントリー探索の旅も始めねば・・・・。


すみません、しばらくは下のほうも注目を。