ニュー・ヒルビリー・ジャズ

meiteizz2006-02-05

1930年代から'40年代にかけて発展したウェスタン・スウィングは、カントリー・ミュージックとビッグ・バンドのスウィング・ジャズの合体のダンス・ミュージックで、一世を風靡したが、僕等ロック・ファンに存在を知らしめたのは、'70年代に出た「ヒルビリー・ジャズ」という2枚組のアルバムだった。

ギターのデヴィッド・ブロムバーグと歌&フィドルのヴァーサー・クレメンツを中心としたセッションである、そのアルバムは、デヴィッドやヴァーサーの曲を中心に、ウェスタン・スウィングのボブ・ウィルスの曲やベニー・グッドマンデューク・エリントンの曲などもカバーし、ご機嫌なスウィング・アルバムだった。
'70年代にカントリー・ロックというジャンルに一纏めにされた数多くのバンドのなかにも、アスリープ・アット・ザ・ホイールやコマンダー・コディのバンドなどのように、ウェスタン・スウィングを吸収していたバンドはあったが、さほど知名度はあがっていない。
 さて、その「ヒルビリー・ジャズ」に参加していたヴァーサー・クレメンツの「ニュー・ヒルビリー・ジャズ」という1989年(?)にでたアルバムがCD化されていた。
情報に疎い爺は、CDショップの店頭で初めて「こんなのが出ててる〜!」って気付くのであるが、しかし、最近は知らない間に沢山の名盤と呼ばれるアルバムがCD化されている。
(嬉しいが懐を考えると・・・・)
このアルバム、オリジナル収録にプラス、ボーナス・トラックが三曲。
1989年のライヴ・イン・ジャパンの音源で、バックは日本人のカントリー系の凄腕達。
尾崎孝氏、徳武弘文氏や村上律氏の名前も。
 このアルバム自体の存在は不勉強のため知らなかったが、CDの帯によると「ヴァーサーのヒルビリー・ジャズ三部作の最終章」ということである。
解説もついているのだが和訳がないため、第一章は「ヒルビリー・ジャズ」というアルバムなのだろうが、第二章は何じゃいな?と調べると「ヒルビリー・ジャズ・ライズ・アゲイン」というアルバムがあるので、だぶんそうかな?と推測する。
まっ、違っていたら、ごめんなさい!だ。
 こんなご機嫌なアルバムをCD化して下さったのだから、第一章も第二章も国内発売をお願いしたいものだ。
(まさか出ていて、知らないのは爺だけだったりして・・・・・)
ジャケットの内側には、何故かヴァーサーとちあきなおみのトゥー・ショットが。