今週の45’s⑩  泣かずにいられない

meiteizz2005-07-18

「I Can't Keep From Cryin' Sometimes〜♪」
'60年代末期の米国のロック・パワーが日本にも押し寄せ、衰退気味のGSの中でも、キチンとしたテクニックを持つバンドは、ロックへ移行を模索していた。
外国のバンドのカヴァーの中から、何かを見つけようとして。
中でも、けっこう人気があったのが、アル・クーパーが在籍したことで知られるブルース・プロジェクトの「泣かずにいられない」であった。
元々は、ブルース・シンガー:ブラインド・ウィリー・ジョンソンの1928年の吹き込みであるが、ブルース・プロジェクトはうまく料理している。

その当時、人気のあった他のカヴァー曲は、クリームの「スプーンフル」「クロスロード」やジミヘンの「紫の煙」などなど。
まだまだ、オリジナルのブルースをカヴァーするには程遠い状況だった。
やがて、芽が出て花が咲くまで、じっと我慢の日本のロックの創世記の中での、思い出の1曲である。